シルクドゥソレイユのZEDでは、音楽はすべて生演奏です。
シルクドゥソレイユ作品では、音楽が、さながらアーティストのように役を演じたり、
セリフのように考えを伝えたり、ナレーションのように物語の展開を
支えたりするのです。
また、シルクドゥソレイユでは、歌詞はあまり明確な意味を持っていません。
日本語でも英語でもなく、はっきりとした言葉では聞こえてきません。
でも、詩に聞こえるように音が組み合わされ、また韻を踏むことが
重視されたその歌詞は、「シルク・ランゲージ」と呼ばれて、
シルクドゥソレイユの世界観に深みを与えています。
ゼッドに出てくる曲の作曲・編曲は、レネ・デュペレ氏が担当しています。
レネ・デュペレ氏は、ゼッドの音楽に対し、こう語ります。
「わたしの曲作りは、直感的、本能的なアプローチを大切にしています。
あとで考え直したものよりも、ファースト・インプレッションのほうが
正しいということはよくあることですが、
「ゼッド」の台本を読んだ時に、すぐにインスピレーションを得ました。
「ゼッド」の音楽で表現しようとしたのは、ショーの色彩です。
この色彩を音楽でどう表現するかあらゆる種類の音楽素材に
インスピレーションを求め、北米的というよりは、ヨーロッパ的なスタイルに
仕上げています。」
また、サウンドデザイナーのフランソワ・ベルジュロン氏は、
「ゼッドのサウンドデザインでいちばん楽しかったのは、
ショーのもつ情感的な質感に一種の呼吸の要素を
サウンド効果として生み出すことでした。
これは、サウンドデザインのもつサブリミナルな側面ですが、
これによって観客は、ある場所から他の場所へ、ある雰囲気から
別の雰囲気へと移動していくのです。」
と語ります。
「ZED」の音楽は、神秘的で、どこか懐かしく、
聞いている人を心地よくさせるので、時には目を閉じて
その音楽を堪能してみるのもいいと思います♪