シルクドゥソレイユの歴史

シルクドゥソレイユの歴史

 

シルクドゥソレイユの歴史は、ストリートパフォーマンスから始まっています。

創始者のギー・ラリベルテは、火喰い芸、アコーディオン奏者、竹馬乗りなどをこなす

大道芸人でした。

シルクドゥソレイユの創始メンバーたちは、大道芸人という社会的なイメージの悪さや

地位の低さにもかかわらず、人々を楽しませること、人々の心の絆を結ぶことに心を

突き動かされ、勇気と想像力とともに1984年シルクドゥソレイユを立ち上げました。

 

 シルクドゥソレイユ以前には、世界のサーカス業界では、

リングリング・ブラザーズ&バーナム&ベイリー・サーカスが、

不動の地位を占めていましたが、サーカス業界自体がだんだん

人気がなくなってきた頃に、シルクドゥソレイユが作られました。

 

シルクドゥソレイユは、今までのサーカスの歴史を塗り替えるべく、

様々な新しい試みを行ってきました。

1980年代、サーカスに動物を使うことに対して、動物愛護団体からの反発が強まって

いましたが、既存のサーカスがなお動物の芸をやめなかったのに対し、

シルクドゥソレイユは当初より、動物芸を一切取り入れませんでした。

 

シルクドゥソレイユは、サーカスの楽しさと興奮はもとより、パフォーマンスとしての

知的洗練度、豊かな芸術性をも追及して、パフォーマンスやサーカスの垣根を

打ち破り、サーカス愛好家だけでなく、サーカスには関心のなかった大人の観客を

大きく増やしたのでした。

 

また、従来のサーカスがテントを持たずに会場を借りるようになっていたのと逆に、

シルクドゥソレイユはテントという独特の環境にこそサーカスの魔力が秘められていると考え、

外側には有名なシンボルマークを配して華麗な外観を演出し、内側については

観客の心地よさに気を配りました。

こうしてテントはどれも壮大なサーカスを思わせるものとなり、安っぽさとも固いベンチとも

無縁のショーが人気を博していくようになりました。

 

また、複数の演目を用意することで、観客が足しげく通う理由を用意し、リピーターの

存在を確立したのです。

現在までのところ、ツアーショーとして、

1992年~サルティンバンコ

1994年~アレグリア

1996年~キダム

1999年~ドラリオン

2002年~ヴァレカイ

2005年~コルテオ

2006年~デリリアム

2007年~クーザ

のように何度も観客が見たくなるような演目を用意し、順調に常設劇場を増やして

いったのでした。

 

2003年~2007年にラスベガスのシーザーズ・パレス・ホテルで行われたセリーヌ・ディオンの
常駐ショー「A New Day」は、フランコ・ドラゴーヌ(シルク・ドゥ・ソレイユの監督)が
プロデュースし、シルク・ドゥ・ソレイユに着想を得たものだといわれています。


また、シルク・ドゥ・ソレイユの芸術性や創造性の秘密、安全面での取り組み等、
シルク・ドゥ・ソレイユの内側を物語風に紹介した
『白い扉の向こう側 ようこそシルク・ドゥ・ソレイユへ』が2007年2月に
 ランダムハウス講談社から刊行されています。

2008年10月、日本でも初めての常設劇場ができたことで、
今後も日本でのシルクドゥソレイユの人気はますます高まることでしょう。